ボルドー右岸のサンテミリオンの最高格付け、プルミエ・グラン・クリュのシャトー・アンジェリュスのコラリー・ドゥ・ブワノールさんのレクチャー・テイスティングが行われました。
コラリーさんは2歳の坊や(シャトー・アンジェリュス9代目当主)を持つ、素敵なビジネス・ウーマンです。
顔の造りは、ごつい顔のパパ(フランス人に時々見かける四角い顔)に似ていますが、とても美人です。
パワー・ポイントを使って、シャトーの説明するあたりは国際的に活躍していることがよく分かります。
ワイナリー設備の説明でも、最新の装置を使っていて、つねに品質を高めているとの説明。
セラーは、他の最高級ワインの生産者と同じように、まさしく塵ひとつ落ちていない清潔さ。
あちこちにお金を投資して、世界一流のワインを生み出しています。
2009年のヴィンテージの説明がありました。
夏の日差しがひどく強くなかったため、ブドウは過熟にいたらず、最良の年のひとつになったとのこと。
2005年よりもバランスが良い、という。これはほんとうに最良かも、です。
試飲したワインは6本。
コラリーさんの両親がラランド・ドゥ・ポムロールに、1998年購入したシャトーがラ・フレール・ドゥ・ブアールです。
コンサルタントはかの有名なミシェル・ローラン。
試飲したのは2004年と2001年。
いずれもきれいなルビー・レッドで、果実味がきれいに出ているワインです。
2001年は少し熟成を始めていて、生肉ぽい感じやレーズンを感じます。
3本目はレ・プリュス・ドゥ・ラ・フレール・ドゥ・ブアール。
メルロ100%のヴィンテージもある、古い樹齢からのワイン。
すべて手で徐梗するというから驚きです。
2003年ヴィンテージのワインでしたが、シュール・リーを15ヶ月行ったということで、複雑さ、エレガントさ、なめらかさをもつワインとなっています。
まさしく最良のメルロを表す「ヴェルベットのようなテクスチャーを持つ」ワインです。
シャトー・アンジェリュスは1997年、1998年、2002年の3本。
コラリーさんが住んでいるシャトーのある場所には、3つの教会があり、毎日、午前7時、正午、午後7時の3回鐘がなる場所だそうです。
そこで、シャトーの名前が「アンジェリュス」(教会の鐘)となっています。
場所は、サンテミリオンの最上級シャトーが多く集まっているあたりで、粘土質土壌を主としているところです。
メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、そしてわずかばかりカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。
1997年はメルロが主体。
ラズベリーの味わいにヴェルヴェッティな舌触り。
グラン・ヴァンらしい気品が漂います。
1998年はよりフレッシュな味わい。
樽からのほのかなヴァニラ香がアクセントになっています。
2002年は例年とは異なりカベルネ・フランが主体で60%。
2%のカベルネ・ソーヴィニヨンがワインにアクセントをつけています。
少し今は閉じている感じです。
2005年ものは値段が高騰して(しかも円安で)、とてもではないが、プレミアム・ワインは買えませんでした。
円高の今がグラン・ヴァンの買い時かも。
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