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ブレッド&バター オーナー/ワインメーカー Gregory Ahn氏 来日インタビュー

新しいワイナリーが旋風を巻き起こしているカリフォルニアから、また注目のワイナリーがひとつ登場。
その名は「ブレッド&バター」。
2010年、ナパ・ヴァレーのカーネロスの町に誕生したワイナリー「ブレッド&バター」が造りだすワインはシャルドネとピノ・ノワールのみ。
6月6日、来日したオーナー/ワインメーカーのGregory Ahn氏に話を伺いました。

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「ブレッド&バター」─ワイナリーの名前としてはなかなかにユニークです。
ワインで「ブレッド&バター」と言えばオーク樽の風味のこと。
以前はヘビーなスタイルだったカリフォルニア・ワインですが、この10年であまり樽を効かせない軽いスタイルに変わってきました。
しかしAhn氏は、クラシックスタイルを取り戻したいと思い、マロラクティック発酵を行い、オーク樽を使いクラシックでボディ感のあるワインを造ること目指しました。
そこで、クラシックでタフボディのワインを意味する「ブレッド&バター」をワイナリーの名前にしたそうです。

ブドウ畑
使用しているブドウの畑は2つ。
ワイナリーの近くのロス・カーネロス(ナパ・ヴァレーAVA)と、モンタレー・カウンティのアロヨセコAVAの古い歴史を持つ(1961年創立。現在5世代目の家族形成)ミッション・ランチ・ヴィンヤード。

ワイン
白ラベルのシャルドネとピノ・ノワール。
黒ラベルのミッション・ランチ・ヴィンヤードのピノ・ノワール。
93%が国内(US)発売、7%が輸出

白ラベルにはロス・カーネロスとミッション・ランチ・ヴィンヤードの2つの畑のブドウを使用。
「2つの畑のブドウを使用することによって、ヴィンテージ差を出さずにワインとしての一貫性を保っています」とAhn氏。
白ラベル・シャルドネの生産本数は120万本、白ラベル・ピノ・ノワールの生産本数は100万本という量なので、やはり消費者には毎年同じ味わいのものを、ということからだそうです。
黒ラベルはシングル・ヴィンヤードのミッション・ランチ・ヴィンヤードの品質の高いものを使用。生産本数12,000本。
シングル・ヴィンヤードのワインは、ワインメーカーがヴィンテージによってどういうふうな味わいになるかを楽しみして造るワイン。消費者にもヴィンージの違いを楽しんで欲しい、とのこと。
「ところで、シャルドネはシングル・ヴィンヤードのものを造らないのか?」と訊ねたところ「アメリカのシャルドネ・ドリンカーはどこの畑からきたブドウかということにはあまり関心がないみたいです。ピノ・ドリンカーのほうがこだわりますね」との答え。やはり日本と同じく、ピノ・ノワール愛飲家はこだわりある人が多いようです。
また「ピノ・ノワールの方が畑の個性が反映しやく、シャルドネは醸造の方の影響が大きい」というのも理由のひとつだそう。

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シャルドネ 2015 Bread & Butter Chardonnay 2015
希望小売価格\3,200(税抜)
アルコール度13.5%vol
カーネロスからのブドウのワインはアメリカンオーク1年樽で4ケ月、モンタレー(ミッション・ランチ・ヴィンヤード)からのブドウのワインはフレンチオーク新樽で8ケ月熟成した後、ブレンド。
クリーミーさと酸がほどよいバランスを保っています。

ピノ・ノワール 2015  Bread & Butter Pinot Noir 2015
希望小売価格\3,500(税抜)
アルコール度13.6%vol
カリフォルニアにはめずらしくオーク樽を使っていないピノ・ノワール。
そのためブドウの味が活きています。
2015年は粒が小粒で、30%ぐらい収量減でした。しかし、小粒だからこそ凝縮味が増し、高品質のワインとなりました。
全房発酵しているため、色の濃いピノ・ノワールになっています。
独特のスパイス香は、モンタレーのキャラクター。
きめ細かなタンニンと、きれいな余韻で食事を楽しくするワイン。

ピノ・ノワール MV 2012 Bread & Butter Pinot Noir MV 2012
希望小売価格\5,900(税抜)
アルコール度14.2%vol
ブドウはすべてミッション・ランチ・ヴィンヤードからのもの。
MVは少し遅摘みしているのでアルコール度が高いワインとなっています。
このワインは花の香りが特徴ですが、2012年はよりスパイシーで、よりクラシックなものになっています。

ピノ・ノワール MV 2013  Bread & Butter Pinot Noir MV 2013
希望小売価格\5,900(税抜)
アルコール度14.2%vol
シーズンの最後に急激に温度上昇。時期を早めて収穫したが、ブドウが少し熟しすぎてしまいました。そのため、2012年よりも花の香りが控えめ。
カリフォルニアらしい味わい深いピノ・ノワール。
2012年のものとヴィンテージの違いを楽しんで欲しいワイン。

進行中ワイン
これから新しいワインを造る予定があるのか訊ねたこと、カベルネ・ソーヴィニヨンを予定しているそう。
2017年、パソ・ロブレス、ソノマ、ロダイからのカベルネ・ソーヴィニヨンを使い、2018年のリリースを予定。
Ahn氏は「ピノに比べるとパンチのきいた口当たりのあるものになるかもしれないが、ブレッド&バターの特徴であるスムーズで、バランスの取れたワインに仕上がるはずです」と期待を持たせてくれました。

Ahn氏のワインはクラシックスタイルといえども料理とのペアリングを重視し、ワインが強すぎるようにならないよう注意を払って造られたもの。
コスト・パフォーマンスのよいカリフォルニア・ワインとして注目です。

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