書籍・雑誌

今、読んでもおもしろい村井弦斎「食道楽」

814001 明治のベストセラー、村井弦斎の「食道楽」がおもしろいのです。
最近、いろいろと古くておもしろいものを発掘している岩波文庫から、100年の時を経て再び世に現われました。

明治36年の1月3日から一年間、報知新聞に連載されたのですが、もともと文化的(西洋的)食育を目指した啓蒙小説でした。
ストーリーは大食漢の大原満の友人たちが料理上手の娘を娶わせようとしたものの、田舎から両親が婚約者と連れてきて、騒動が起きる、というもの。
しかし、随所に啓蒙小説らしく、調理場は衛生的にしなければならないとか、西洋料理を食べる時の心得など実用的な内容がちりばめられています。

村井弦斎は報知新聞の編集長でしたが、彼の書くものは当時、絶大な人気を博しました。文壇の人気者「紅露逍鴎」すなわち尾崎紅葉、幸田露伴、坪内逍遥、森鴎外4人を合わせても本の売上は弦斎が上回っていたのです。

「食道楽」に出てくる料理は、今でも通用するものも多く、作ってみようという気になってしまいます。

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ブレードランナー ファイナル・カット

1129 新宿の新しいシネマコンプレックス、バルト9で「ブレードランナー ファイナル・カット」を観てきました。
なんと、この映画が最初に公開されてから25年も経ってしまっているのです。
当時、ロードショーでは人が入らず、すぐに2番館へ。
小さな劇場で観たのですが、「2001年宇宙の旅」以来のSF度の高さで衝撃を受けましたが、大半の観客は「よく判らない」といった感じでした。
そもそも原作とされるフィリップ・K・ディックの原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」が結構、ディックの不思議ワールドの話。それを原作というよりは原案的に扱っているのがおもしろいところです。

「ファイナル・カット」は「ディレクターズ・カット」を元にしているため、ラストも最初の公開のものとは異なっています。ネタばれ!?
今回はディジタル版なので、少しSFXの画像の悪かったところが修正されています。
なんと言っても新しい劇場なので音響が良いいのが嬉しいところです。
25年経っても、古さをほとんど感じさせないのは、やはり凄い映画です。

最後に、「フィリップ・K・ディックの思い出に捧ぐ」とスクリーンに映されるが泣けます!!!

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